コラムブログ「だが興味は持て」

気が向いたら書く!

「東京出張」に興味を持て①

急遽の東京出張により 先週土曜日の更新はお休みにさせて頂いた

もとより期待値の低い当コラムであるが念のためご容赦頂きたいと候

 

さてその東京出張であるが 行くからには楽しみたいというのが小市民の意見である

 

姫路からは新幹線で3時間 進行方向向かって左側の席窓側を確保している

普段食べないガムを噛みながら眠気に負けて見逃さないように

 

そうした曇り空のなか薄ぼんやりと見えた富士山の特別感たるややはり良い

 

しかしながら静岡県のスケールのでかさ(県内で一回も停まらない事も含めて)を見誤り

名古屋を出発した辺りから「まだかなまだかな」とワクワクしっぱなしの一時間

 

おそらく間は寝ていても良かった 富士山に間に合った

 

そうこうしていたら品川→浜松町のコンボを経て東京に筆者が舞い降りた

会社の最寄りは新橋なのだが 同行の先輩に無理を言って一駅前で舞い降りた

 

佐久間宜行船長のYouTubeチャンネルで紹介されていた

中華料理屋「味芳斎」で麻婆豆腐を食べるというミッションがあるのだ

 

なんでも番組内では「記憶が飛ぶグルメ」としてこの上無く美味そうに紹介されていた

折角至近距離に来たのだから行かねばなるまい(この貧乏性が原因で筆者の旅はいつも多忙だ)

 

着いてみると 思っていたよりこぢんまりとした店構え

ランチメニューは「麻婆丼」「麻婆麺」のみのシンプルな建付けであった

 

しかしここは新橋~浜松町 日本の中枢のさらにビジネス特区である

それくらいのミニマリズムをもってでないとリーマンの胃袋に応えられないのだろう

 

筆者もひとかどのリーマンになるべく麻婆丼をチョイス そして瞬く間に着丼

 

豆腐の形はほとんど残らないほどに崩されネギとひき肉に絡み合っている

そしてその合間を血管のように通り抜けるラー油の赤が際立つ光景によだれが噴出する

 

赤い 赤すぎる(十万石饅頭

 

見るからに辛そうだが口に入れてみるとやはり辛かった

しかし食べられる際々の辛さを攻めてくる そして美味い 美味すぎる(十万石饅頭

 

生来の暑がり・当日の湿度の高さ そして辛さに汗がとめどなく流れ出る

右手にレンゲ左手にタオル 一口食べては旨味と辛味に涙が出てくるような思いだ

 

かくして筆者の味芳斎の記憶も 暑さ・辛さ・うまさが断片的に混ざり合い

「飛ぶ」と言っても過言ではないくらいの感じになった

 

その後店を出て新橋の支社まで歩いたのだが滝汗が干ばつに向かう気配は無く

 

あまりのびしょ濡れっぷりに事務員の女子に

「外そんなに降ってたんですか?」と聞かれたのは既にいい思い出である

 

そんな名店である味芳斎であるが どうしてもそのこぢんまり具合が腑に落ちず

調べてみたところ近くに支店があったようで そっちは大きなお店だったみたい

 

(本店の方がやけに小さいというのも腑には落ちていないのだが)

 

つまり我々は味芳斎の一片を知ったに過ぎず つまり今度は支店にも行ってみて

他の色々なメニューを注文するという新たなミッションを課せられたのだ

 

そうして東京二泊三日の火蓋は切って落とされた

姫路を出発してからまだ4時間程度しか経っていないが コラムは後編に続くぞ