コラムブログ「だが興味は持て」

毎週土曜日(水曜日)更新

「スケスケのカバン」に興味を持て

自意識過剰と言われても仕方がない 気になるんだから仕方がない

からしてみればあなた方が異常で 私の世界ではこれが当たり前なのだから

 

という考え方をちょっとずつ見つけられるまでに相当の年月がかかった

今でも自分の自意識を100%楽しめているかと聞かれると滅相も無い

 

ただし自意識を愛していられないのと丁度同じくらいのレベルで

他者に「こんな事にも気付かないのか」とも思っている そんな自意識にもゲンナリする

 

簡単に言えば「自分を好きでいないと人を好きになれない」という浮いた言葉になるのだが

そんな事は百も承知なので黙っておいて欲しい 銀にもなれない雄弁だぞ

 

先日の出社時に見かけた(出社という言葉だけで負のオーラは果てしないよね)

サングラスに帽子にマスク そしてメッシュ素材で作られたリュックという出で立ちの女性

 

筆者も詳しくは知らないのだが メッシュや半透明のビニール素材で出来たカバンが

ブームを過ぎてどうやら文化として定着しているらしい

 

ビニールバッグと言えば学校のプール授業の時に持っていくやつであるが

あれを普段使いする人が一定数居るらしいという情報だけは耳にしていた

 

実際に何度か使っている人を見た事はあるのだが 特に気にも留めなかった

使用者が若者やギャルであり 筆者の文化圏と遠く離れていたのが理由として大きい

 

しかしその時は気になった 何が気になったのかというと

長財布やポーチといった小物類と共に 森永製菓の「小枝」が入っているのが見えたのだ

 

「小枝」は筆者も好きである(美味いからである)

しかし恐らく通勤時のカバンから見えるものとしては 少しだけ不適当だと思う

 

というのも 小枝にはポッキー等に見られるいわゆる「持ち手」が存在しないのだ

全面がチョコレートというか チョコレートそのものである

 

そして比較的柔らかいチョコレート素材で出来ている

何が言いたいのかというと 食べる時に手に残りやすいタイプのお菓子なのだ

 

この女性の素性は知らないが 例えばオフィスなどで小枝を賞味した後に

手に拭ききれなかったチョコレートが残っていたら と考えると身の毛がよだつ

 

かといって手が汚れないように 開け口を口唇に持ってきて食べる方法も

小枝の梱包形状を考えると 少なくとも誰かが居る前ではしたくない光景である

 

一度気になってしまうと他の些末な点についても目が行ってしまうもので

 

他の人からカバンの中身 しかもはっきり財布と分かる物が見えるのはどうかだとか

帽子グラサンマスクと防御ばっちりなのにカバンがスケスケなのは何故なのかとか

 

何ならお菓子を持ち歩く行為だけですら 自分なら人の目が気になるだろうなと思ってしまう

 

そもそもカバンを透けさせる理由は何なのか 何故それがウケているのか

この人はどういう気持ちでこのカバンを選んでいるのか……エトセトラエトセトラ

 

それら全てを自分の気持ちというフィルターに通してでないと判断できないのが

自意識の強い人間の厄介な部分である しかもそれがたまにズレている始末

 

ひょっとしたら自分がズレているのでは……もはや堂々巡りであり結論は出てこない

余計な神経ばかり使ってしまい頭も体もへとへとになる毎日である

 

こんな時には糖分補給のために小枝を食べたいな

 

ふとそんな事を思った瞬間 彼女は小枝のマーケティングをしているのでは?と

ズレにズレまくっでいるであろう仮説に辿り着いたところで今日のコラムはお開き