「サンプリング」に興味を持て

「恥の多いコラムを書いてきました」

自分の事ばかりを考えて日々を暮らしている というのが正直なところである

誰かの為にやっているようでも その実その誰かを通した自分を見ている

本当に皆々が無償の隣人愛を持っているのか 自分がおかしいのかは分からないままだ

筆者の好きな言葉に「情けは人の為ならず」というものがある

これを「人に情けをかけるのは為にならないので止めよう」と解釈しているケースも多いらしく

正しくは「人に情けをかけたら自分に還ってくるかもよ」という啓蒙を意味している

このブログを読んでくれている読者諸兄 どれだけ存在しているのか分からないが

各々の理解の通り筆者は自分を通してしか物事を把握できないタイプである

だからこそこんな自意識まみれのブログを恥ずかしげも無く 本当は恥ずかしいのだが

書いて公開していられる あんまり読まれていないとも思いつつ本当はもっと読んでほしいとも

だからと言っては何だけれど 自分の中に持っていた知識や経験と

人から提供された物が合致した時には嬉しさ有り余るところがあって

けれども色んな知識や経験が中途半端なままに止まったままになっているので

本当にそれを好きでそれに懸けているような人と話を合わせる事ができない

年々そういった事象を誤魔化す事が上手くなっているような気がする

中途半端にではあるが知識や経験はあるので 人の色んな好みに合わせる事はできる

それら全部本当の自分 本当の自分という曖昧な言い方もどうかと思うのだが

本当の自分であり本当の自分では無いような感覚に陥る事がある

それら全部どうせ自分の考え方次第なのであろうが

どうせ自分があまり前向きで無い人間である事も知っているので思考はそこで止まる

前稿でも書いた通りであるが この頃はヴェイパーウェイブと呼ばれる音楽をよく聴く

他にも従前通り ヒップホップやテクノ ヘヴィメタルをよく聴いているこの頃である

この頃は「ヴェイパーウェイブ・ブラックメタル」を冠している その名も

「W I N T E R Q U I L T 愛が止ま」なるプロジェクトの曲を中毒のように聴いている

聴けば聴くほどこれの何がヴェイパーウェイブでブラックメタルなのか分からないが

モールソフトっぽい音のシンセリフとサンプリングボーカルを交えた

バスドラのほぼ聞こえない音量バランスの悪いドラムが疾走する長大曲が並ぶという

両ジャンルの特徴を捉えているのかいないのかみたいな 妙に癖になる音楽である

どうせこんなものを聴いているのは町内で筆者ぐらいのものなので

きっとこれについて誰とも話を合わせる機会は無いのだろうと思っているのであるが

誰とも話を合わせる必要のない事柄を自分の中に持ってそれを拡げていくことで

本当の自分 本当の自分と言う曖昧な言い方もどうかと思うのだが

本当の自分を持つ事が出来るのではというどこかで聞いた陳腐な意見も持ち合わせている

それにしても 昔からよく聴いていたヘヴィメタルとりわけブラックメタルと

過去の自分を掘り起こすかのようなヴェイパーウェイブの音像がリンクするとは

考えればヒップホップもテクノもサンプリングを基調とした音楽であるし

特に探さなくても拡げなくても本当の自分とやらはそこにあるような気がする

実を言えば人と話を合わせる自分も本当の自分で決して嘘はついていないし

更に言えば嘘をつく自分も本当の自分と言えば本当の自分である これは本当に

この文章内だけで「自分」という言葉を幾つ使ったのだろうか

本当にこれは自意識まみれの本当は恥ずかしいブログを恥ずかしげも無く書いている

「自分はことし 三十四になります

白髪がめっきり増えたので たいていの人から 三十五以上に見られます」