コラムブログ「だが興味は持て」

毎週土曜日(水曜日)更新

「マイベスト」に興味を持て③

という訳で

 

(『という訳で』という枕詞は『どういう訳だよ』というツッコミを前提として

松本人志が作った言葉である って説は本当なのだろうか)

 

世の中に何の波風も立たせない偏見コーナー「マイベスト〇〇」のお時間です

 

今回も解説部分が長くなりそうなので 早速参りましょ

 

 

2021年マイベストプロレスラー

「グレート-O-カーン」

 

新日本プロレスワールドにせっせと課金をしている甲斐あって

今年のプロレス(新日限定ではあるが)の動向はそこそこ追えたと思っているが

 

リング内外問わず目が離せなかった存在 オーカーン様をベストに挙げたく思う

 

アニメ・ゲーム・Vtuberから見識を得た濃爆オタクぶり溢れるコメントは

非常にウィットに富んでいながら 時に熱く時に狡猾で観る者を揺さぶる

 

そしてリング内での強さも今年は際立っていた

 

特筆すべきはG1 CLIMAX公式戦のザック・セイバーJr.戦と

KOPW2021に挑戦した矢野通戦 どちらもプロレスの常識から離れた試合だ

 

体格に勝るザック選手相手に打撃はほとんど使用せず 足を中心とした関節技の応酬

非常に渋い だがしかしこれを怪奇派のオーカーン様がやる事に意味がある

 

矢野通戦はそもそも試合形式が「アマレスルール」であるからし

両者レスリングコスチュームに身を包み 全く虚飾の無い入場から試合に臨んでいた

 

矢野選手もそうだが 飛び道具的要素のある人物が見せる「正統」には

「おおっ」と唸らされるものがある その人が持つ歴史との対比がある

 

例えて言うなら 豊玉戦で桜木が決めたミドルシュートであったりとか

 

エンタでの「快物フランチェン」のイメージしかなかったスリムクラブ

2010年のM-1グランプリで見せた漫才のバカウケっぷりだったりとか

 

そしてこの2試合とも オーカーン様は試合に負けているのである

 

どれだけ負けられるか 負けても格を落とさないか

良いプロレスラーの条件であると思っている

 

ザック戦では試合のインパクトで評価を残し

矢野線ではアマレス衣装を脱いで辮髪を振り乱し乱闘 プロレスラーの矜持を残した

 

期待がどんどん高まる中 オーカーン様の次なる一手は支配者たる「勲章」だと思う

来年は如何にして帝国民の我々を掌で転がしてくれるか 楽しみである

 

 

2021年マイベストバウト

「2021年1月30日 NEVER無差別級選手権試合 鷹木信悟 VS 棚橋弘至

 

まぁあれだけオーカーン様を持ち上げといて ベストバウトは別の試合なんですけど

 

しかし改めて調べてみたらこの試合 もう殆ど1年前の試合なのであった

その後のIWGP世界ヘビーの展開もあって 棚橋鷹木の関係性は強烈に印象に残っている

 

今年も世間的には暗い雰囲気が立ち込めていた プロレス界も例外ではない

だからこそ輝く太陽のエースが棚橋選手である 苦境であればあるほど棚橋は輝く

 

攻撃を受けて苦痛にゆがむ顔が掛け値なしに恰好良いのだ

勿論その後 ベルトを持ち会場を鼓舞する光景から得られるカタルシスも込みである

 

そして鷹木選手 彼の試合には基本的に外れが無い

自らを「ハツラツ」と表現して 暗い時代に目を覚まさせるような試合を続けていた

 

何故このネバーの試合なのか それは前哨戦の「愛」にまつわるコメント合戦や

急遽組まれた そしてベスト級の試合を行ったIWGP世界ヘビーへの歴史だったり

 

そういった今年の「点から線になる」プロレス界を象徴する試合だと思ったからだ

 

最早棚橋選手自体が歴史であり 歴史はどんどん更新されている

ワールドタッグリーグでの「トオルとヒロシ」も 10年前では考えられない光景だ

 

そしてその歴史の後継者は 筆者はYOH選手なのではないかと思っている

攻撃を受ける顔 負ける顔 それでも魂をむき出す顔がこんなに格好いい選手は久しぶりだ

 

鷹木選手も含め 色々な選手が作り出した「点」を丁寧に「線」にしていく棚橋選手

その礎となったネバー選手権試合を今年のベストバウトに挙げてみたが如何だろうか

 

ちなみにこの試合ではオーカーン様も「点」を残している

まだ今ほどのプロップスを得られていなかったが 見事に立場を転換させた

 

これからもプロレスを見続ける楽しみは消えないだろうし

プロレスについて書くと文字数が全然足りないので 今日はこの辺りで