コラムブログ「だが興味は持て」

気が向いたら書く!

「副作用」に興味を持て②

<前回までのあらすじ>

 

「医者からは 20歳まで生きられないかもしれないって言われてたのよ」

という事実を 22歳になってから母上に教えてもらった筆者

 

そんな怖い宣告はずっと言わずにおいて欲しかったと

持ち前のネガティブと生まれつきの病弱さを発揮しつつ なんとか33歳まで生き長らえた

 

そんな筆者に「ワクチンの副反応」という思いもよらぬ強敵が待ち構える

 

常に肩が痛い頭も痛い そもそもいつだってだるい我が身は果たして耐えられるのか!

鶏群一鶴夜郎自大が蠢く果てに煌めいた一筋の光とは……?

 

</前回までのあらすじ>

<前回からの続き>

 

副反応なんですけど 特に目立った症状は起きませんでした

 

</前回からの続き>

<今回からの話>

 

筆者もひとかどに雇われの身として働いているからには

会社や社会のルールに従って生きていかないとならない そう思っている

 

今の会社は比較的ちゃんとしているので

(今までちゃんとした会社に勤めてこなかった事への婉曲表現)

 

就業規則だとか何だとかが 割合ちゃんと定められているし

これを読んでおきなさいという指示もあった(ちゃんと読んでいない事への婉曲表現)

 

そういう環境の中で 未だにちゃんとした事が分かっていないのが

クールビズ」という制度への取り組み方についてである

 

夏は暑いから ネクタイとか上着とか着けずに仕事してもいいけど

その代わりに冷房の温度は下げ過ぎないようにね!っていうアレの事だ

 

筆者は3月の半ばから12月の初旬までを夏と定義しているので

クールビズの恩恵に預かり ノーネクタイのうえ室温22℃で汗をかきながら仕事をしている

 

クールビズ制度を採り入れてくれてありがとう(できればもう少し給料を増やして下さい)

常にそんな事を考えながら仕事をしているこの頃の筆者である

 

ところが!である

そんな現代の数少ないオアシス クールビズにも終わりが来てしまうのだ

 

クールビズ制度には適用期間が存在する

確か5月から9月いっぱいまでだった筈だと思い出した9月最終日の落胆たるや無い

 

忘れないよう前の日からネクタイを引っ張り出して カバンの傍らに置いておき

ネクタイという物を発明した大馬鹿者に呪詛を唱えながら床に就いた

 

ネクタイはしばしば 会社から付けられたサラリーマンの首輪に喩えられる

いささか間違いではないなと首回りの締め付けを気にしつつ通勤をしていたのだが

 

道すがらすれ違うリーマン達が軒並みネクタイをしていない事に気付いて

自転車を止め 慌てて「クールビズ 期間」で検索を行った

 

すると出てきたのは「2021年からクールビズ期間は各会社に任されています」という

現時点では判断のつかない しかし確実に不安を煽る一文であった

 

この場でネクタイを緩めても良かったのだが 生来の不器用でもある筆者が

職場に着いてからちゃんとネクタイを締められる確率はヤンキー車の車高より低い

 

自分で自分の首を絞めつつ 会社に到着すると案の定だれもネクタイをしていない

 

こっそりと社内掲示板を見たところ

クールビズ期間 10月31日まで」の文字が躍っていた

 

筆者はちょうど上島竜兵が帽子を投げつける要領でネクタイを机に叩き付けた

誰も悪くない 強いて言うなら自分の確認不足が悪い そんな気持ちを晴らすかの如く

 

「首が涼しい」とは 会社内での地位が危うくなる様を言う慣用句でもあるが

首輪を外した筆者の首筋に吹く風はとても心地良く感じられた

 

その後 クーラーの設定温度をこっそり下げた

今日も暑いっすね