「自転車を直す」に興味を持て

寝ても覚めても 自転車の事を考えているこの頃の筆者である

（本当は寝ている時はスケベな事を考えている）

自転車に乗るのは好きだし 実際に20年以上乗り続けているが

詳しくなるとか趣味と呼ぶには 熱量と資金が足りていなかった

「自転車乗り」と言われて一番にイメージするであろう

ヘルメット・サングラス・ピッチリした衣装というような

そういうライダーでもない かなり普段着でカジュアルに乗っている

そして自転車の事を毎日のように考えている今でさえ

機能性びっしりのフル装備で向き合おうなど 到底思ってもいない

ひとつは予算面 ひとつは体力面でキャパオーバーを起こしているからだが

別にビッタビタに装備を整えなくても自転車を趣味に出来ると知ったのが大きい

「ポタリング」という言葉がある

これは「サイクリング」ほど気合を入れない自転車走行の事を指す

気楽に20～30kmくらい走ってみようよ！ってな感じの

自転車乗りの裾野を広げようという気概を感じる言葉である

（それでも20～30kmは走るんだな とは思うのだが）

そんなこんなで 大学生の頃先輩にそそのかされて買った

塗装も剥げ気味 サビもちらほら 整備不良のトーキョーバイクをえっちらおっちら

冬のボーナスにアテを求めて 新しい自転車も予約はしたけれど

それだけでは動き出した好奇心を抑えるには足らず 色々な事を調べている

曰く 今乗っているこの自転車をどうにかレストアできないか である

21歳の時に購入して 以来10数年乗り続けてきたこいつを

一度盗難に遭ったものの ボロボロの姿で乗り捨てられて還ってきたこいつを

腕を骨折してるのに無理矢理乗って転倒 頭を8針縫った時の相棒であるこいつを

もう一度再生させて 自由に乗ってあげたいという気持ちが沸々としているのだ

とはいえ 碌にメンテナンスをしていないせいで

サビと汚れまみれの悲惨な姿にさせているのは誰あろう筆者なので

車体を綺麗にして色々修繕して……としたとしても

筆者の自転車に乗る姿勢が変わらなければ また色々な箇所を傷めることだろう

てな訳で 自転車の洗浄方法や油の注し方なども調べてみている

これはこれで 自分で出来るようになれば楽しいだろうなと思うしきりである

思えばこうやって 何となくでも野望を持って計画を立ててという

その時期にある時間が一番楽しい気もするので この経過は大切にしたいところだが

しかしながら計画が机上の空論ゆえに懸念点も多く

しばらく整備していない自転車をお店に持ち込んで怒られないかとか

全部直すとなるとどれだけ予算がかかるのかとか

レストアを経て綺麗な自転車になったとて

怠惰の擬人化である筆者がスタイリッシュに乗りこなせるのかとか

あのピッチリしたサイクルスーツを着る気になれないのは

摂取した炭水化物が全て溜め込まれた体形面でのキャパオーバーも一因である

寝ても覚めてもご飯の事を考えている 今日この頃の筆者である