コラムブログ「だが興味は持て」

気が向いたら書く!

「冷え性」に興味を持て

男のくせに 冷え性なのである

 

ここで「男のくせに」という冠が付いてしまう時点で

冷え性という症状が女性特有というイメージを拭い去れていない

 

ただ実際 僕の周りで冷え性で悩んでいる男性を見たことがないので

個人的なミクロ統計学で言えば 冷え性とは女性のもの と言ってもいいだろう

 

しかしここで無視してはならないのは

僕の周りで冷え性に悩む女性もまだ見たことがないので

 

「個人的なミクロ統計学」というアカデミック風かつバカなキーワードを

そのものを疑わなくてはならない

 

つまり 僕の周りには統計が取れるほどの人数の人が居ないのだ

 

世間一般ではこれを「友達が少ない」と呼ぶ

 

 

話が逸れてしまった

冷え性に悩んでいる という話題である

 

冷え性冷え性でも 僕が抱え持つ症状というのは

手先や足先が冷たくなるという いわゆる「末端冷え性」というやつだ

 

これの厄介なところは 例えばエアコンの効いた暖かい部屋であっても

否応なく手足が冷えてくるというところにある

 

これを一時的にでも解消するには

ストーブやファンヒーターに手足を近づけて 直に温めるほかに想像がつかない

 

 

「風呂に入ればいいだろう」とおっしゃられるかもしれない

 

冬場の風呂はもちろん僕も好きであるし

湯船につかって身体を温めるのはこれ以上ないほどの幸福な時間だ

 

しかしここで 僕が持つ別の特性が邪魔をしてくる

 

曰く「空前絶後の暑がり」で「超絶怒涛の汗かき」であるという点だ

 

冬であろうと何であろうと 人は暑くなると汗をかく

 

その「暑くなる」までのスピードと

「汗をかく」量とタイミングが 他者の追随を許さないということなのだ

 

 

大学生の時分 山奥の学校に自転車で通学していた私は

30分ほどの間ずーっと ゆるやかな上り坂にペダルを合わせ続けるという

 

修行か苦行かトレーニングかとしか思えぬ通学実態を露わにしてきた

 

かような事を続けていると 僕のような新陳代謝のバルブが緩んでいる人間は

12月~2月のつまり真冬と呼ばれる時期においても 大汗に見舞われるのだ

 

周りの学生たちは コートにマフラー ニット帽を着込んで

「寒い寒い」とお互いに漏らしながら キャンパスを闊歩している

 

そのはじっこの方で 僕はと言えば

 

汗のにじんだTシャツ(もちろん半袖)に身を包み

頭上にはほのかに湯気を携えて 誰とも喋ることなく自転車を押している

 

学科を受けるための教室に入れば

 

誰に配慮しているのか知らないが(おそらく僕以外の全員にだろう)

暖房がこれでもかと言わんばかりに焚かれており 僕の発汗は留まることを知らない

 

自ずと授業の内容もそぞろになり

先生から告げられた期末テストの範囲を聞き逃した僕は

 

汗の一粒と共に 単位をまた一つ落とすのである

 

もし僕が暑がりでなければ あの教室に暖房が効いていなければ

僕にもう少し友達が多く居れば

 

大学を留年しなくても良かったのかもしれないなあ

 

 

……郷愁と空想に耽って 主目的を忘れていた

冷え性に悩んでいる という話題である

 

身体は暑いのに手先足先が冷えているのはなんでだろうと

僕の頭の中のリトルテツandトモが申し立てを立てている

 

すぐにヤホーを開いて(僕の頭の中のリトルナイツがそうさせるのだ)

「末端冷え性 原因」で調べてみた

 

そうするとすぐに 冷え性タイプ診断なるものが出てきた

 

 

このページでは 当てはまる症状や生活習慣によって

冷え性のタイプを4つに分けている

 

以下に その症状や習慣を少しだけ抜粋してみた

 

・手先、足先が冷たい

・爪が折れやすい

・運動不足

・過度なダイエットをしている

・水虫がある

・胃腸が弱い

・夜中によくトイレに起きる

・薄着が多い

・顔がほてる

・眠りが浅い

・生活が不規則である

・肩がこる

・朝起きるのがつらい

 

少しだけ と書いたが 自分に当てはまるものをざっと挙げただけで

実にこれだけの項目がビターンと僕のパーソナルに合致するのだ

 

ただ 項目の中には『肉や魚を食べない』や『あまり汗をかかない』など

僕に当てはまらないものももちろんあった

 

中には『生理痛がひどい』という当てはまりようのない項目もあった

 

やはり冷え性とは女性の症状なのだろうか 誰か教えてほしいものだ

 

 

とはいえ色々ウェブを巡っていく中で

冷え性のひとつの原因に辿り着くことには成功した

 

それはつまり「自律神経の乱れ」とのことである

 

正直自律神経がなんなのかはよく分かっていないが

僕の自律神経が乱れに乱れていることだけははっきり分かっている

 

詳しいことは省くのだが 僕の自律神経が乱れているせいで

平日の真っ昼間から長文ブログを書く時間が生まれているのだ 察しろ

 

とにかく自律神経の不安定からくる血流の悪化で

手先足先に血が通わなくなり 冷たくなっているんだって言っている

 

(なんか最近 身体の不調は全部自律神経のせいみたいな論調になっていないか)

 

 

さて理由は分かった

問題はそれへの対策である

 

サイトを巡ってみよう

 

 

「ストレスや不規則な生活などにより自律神経のバランスが乱れ」

 

ほうほう 自律神経にはストレスが関わっているのだな

 

「ストレスを強く感じているときはリラックスをするのが1番」

 

なるほど そういえば最近リラックスもしていなかったように思うねえ

 

「リンデン(※)やカモミールなど リラックス効果の高いハーブティを淹れて

心身の緊張を解きほぐしましょう」

 

ふむふむ リラックスするにはハーブティがいいんだね

でもその解決策には問題があるんだ 聞いてくれないか

 

それはつまり 僕がハーブの臭いに耐性が無いってことなんだ

 

言い忘れていたけれど 僕にはもう一つ無視できない性質があって

それは「鼻がいやに利く」っていうポイントなんだよ

 

ハーブとか香水とか 匂いが強いものに当たるとすごく緊張しちまうんだ

もうリラックスとかそういう段階の話じゃないんだよ

 

同じような理由で 冷え性の話題になるとバーターのように出てくるショウガも

僕にとっては大敵なんだ あの匂いがどうしてもダメなんだ

 

 

高校生の時分 実家の晩ごはんとして出てきたショウガ鍋の臭いにやられて

部屋にひきこもってたら 母親にすごく怒られたことがある

 

曰く「作ってもらったご飯に文句を言うな 食え」ということだ

 

親からあまり教育についてとやかく言われたことはないけれど

食べ物に関して「残す」「文句を言う」ということに関しては厳しかった

 

泣きそうになりながら ショウガの臭いにまみれた豚肉を口にした

その日は一日ダウナーだった 多分自律神経も乱れた

 

良い思い出にはまだなりっこないほどの 苦しい出来事だったが

親元を離れて暮らす今では 母の言い分も分かるというもの

 

あの時の僕の態度は 親を悲しませるに必要充分なものだったんだろう

 

家族というこの世で一番密接な社会関係だからこそ

我慢も時には必要なのだろう 僕は幼すぎた

 

いや 今の僕もわがままを言い過ぎていないだろうか

誰かを悲しませてはいないだろうか

 

逆に自分のことを 押し殺して生きてはいないだろうか

 

そのストレスこそが 自律神経を乱す原因なのではないだろうか

 

誰かに乱されることなく

また逆に 誰かを乱すこともなく 生きていたいと切に願っているのだが

 

 

……望郷と自省に耽って 主目的を忘れていた

冷え性に悩んでいる という話題である

 

えーと どうすりゃいいんだろうなあ

 

どうすりゃいいんだか 誰かに相談したい気分だけれど

友達が少ない僕には それすらストレスになるのである

 

 

 (※)元楽天イーグルスの助っ人外国人ではない